オーストラリアへの大学院進学を決めた際に、かなり苦労したのが
情報収集です。イギリスやアメリカの大学留学に比べてオーストラリアは
出回っている情報が少ないと思いました。
修了後、とても良かったと感じている
オーストラリア大学院留学生活なので
候補で考えている方へ参考情報の一つになれば嬉しいです。
Contents
オーストラリア大学院留学を薦める理由5つ
勉強する環境が整っている
オーストラリアは世界でも有名な教育大国とよばれています。
主要産業の第3位となるほど教育業界は国の要となっています。
なので教育業界に割く予算も多く、留学生へのサポートが手厚いです。
オーストラリアにあまり教育というイメージがないという方もいるかもしれません。
ですが、イギリスの大学評価機関のクアクアレリ・シモンズが
毎年9月に公表している世界の大学のランキング2020年版では
オーストラリアの大学がTOP100に7校ランクインしているんです。
ちなみに日本の有名大学だと東京大学が22位、京都大学が33位、
他に日本の大学が100位圏に3校がランクインしています。(計5校)
なので日本ともひけをとらない、もしくはそれ以上の施設をもっているのです。
大学の使命である教育・研究・雇用機会の育成・国際化の側面に沿って、
大学のパフォーマンスを評価することを目的としたランキングなので、
高いランクに位置していることは教育の質、
研究機関としての信頼ができる一つの指標になっています。
そして現に街の図書館も遅くまでひらいていたり、
私の通っていた大学の図書館は通常深夜12時まで、
大学院生向けの勉強施設は1日中、24時間ずっとあいてました。
超朝型さんでも、夜型さんでも安心、24時間体制です。
また大学院周辺に関してはバスが運営されており、
勉強にうちこみやすい環境が整っていました。
多文化共生、移民国家なのでなじみやすい

オーストラリアは世界有数の移民国家です。
ですので、集まる学生さんも高い教育、研究水準、文化受容に寛容な姿勢を
みせるオーストラリアの住みやすさから
そのまま移住を目指す方も多くいます。
またオーストラリアで生まれた学生たちの両親のバックグラウンドも様々です。
オーストラリア人の人口の4分の1は海外生まれということまで
いわれているほどです。
なので日本から来て馴染めるかな?とあまり心配しすぎずとも、
打ち解けやすい環境になっています。
オーストラリアで生活する人は、
いろいろな文化に対して配慮を持つ姿勢をもっている人が多いです。
就学中に就労することができる
オーストラリアでは就学中に働くことができます。
これは
- 学生生活の費用面を楽にしてくれる
- 卒業後の就職に役立てる
という2つのメリットがあります。
特に大学院留学ともなると、実費で留学される方も多くなってくると思うので、
金銭面を気にされる方も多いと思います。
2020年の現在は
大学院在学中:2週間で40時間働くことができます。
ちなみに休暇中はこの制限以上に働くことが可能です。
さらに大学院の修士、博士コースで研究(research)を選ぶ方には
制限なく働くことができるのです。
私はこの大学院時代も働ける、休暇中は制限なく働けるという制度に助けられた一人です。
またプレイスメントといって、実習があるコースは
在学中にその時にできたコネクションからパートタイムをはじめられる方もいます。
なので就学中の就労許可が役立つことになります。
卒業生ビザがとれる

オーストラリアの大学院(2年)を卒業した後に、
卒業生ビザといって、就労可能なさらなるビザを取得することが可能です。
この種類には
- Graduation Work Streem
- Post-Study Work Streem
の2種類があります。
オーストラリアでの就学の勉強時間に応じて、
ビザが卒業後に降りることになります。(18ヵ月~)
ですので日本に帰る前に現地での経験を積んでみたいという場合、
または永住権を申請したいので就労年数によってポイントを稼ぎたい、
または永住権ポイントスコアをあげる
英語のテストの勉強する時間をほしいというときにも役立ちます。
同じ目標をもった仲間、現地のネットワークができる

大学院では同じ目標、課題をもった友人と出会うことができます。
そして皆、勉強する意欲が高いです。
現地学生もいるので、現地の学生とのネットワークができるきっかけにもなります。
私は観光ビザ、語学学校での学生ビザ、ワーホリ等を経てから
大学院に進学しました。
今でも連絡をとる友人はおり
ワーホリや語学学校で素敵な友人に出会えましたが、
短期的、一時的にその土地に滞在している人の割合が多かったです。
その一方、大学院ではオーストラリアにいたいもしくはいる予定の友人が
多くできました。
理由としては、
私のコースが永住権申請のリストに入ってる(社会福祉)ということもあって、
多くの学生がオーストラリアに滞在予定で入ってきたということもあります。
また入学式の近くて仲良くなった女の子(数学科)は
永住権申請のリストにない学科ですが、
やはり卒業生ビザがあるのでオーストラリアへの滞在を延長していました。
他にもインターナショナルリレーションシップを専攻していた友人は、
クラスメイトはオーストラリアに滞在する予定ではないし、
彼女自身も滞在する予定ではありませんでした。
ただ皆、国際機関で働きたいという強い意志をもった仲間だったので、
その夢について語りあえる環境に身を置けたこと、
またオーストラリア外にでても同じ目標の仲間と現地で会おうと連絡をとれるの、
または就職情報について共有できるので
とても良かったと話していました。
それぞれの目標、夢違うと思いますが、
勉強したいと思って集まるメンバーなので
将来の同志が大学院留学でできる可能性は高いです。
オーストラリア大学院留学で注意すること
授業がオンラインベースか確認する

インターナショナルの留学生として学費を払うと、
正直、留学費用、高いです。
ですが、コロナウイルスの流行で始まったリモート化の動き、
また忙しい社会人学生さんの時短のためにオンラインのみの授業で受けることができるコースも増えています。
そしてリモートの方がお得だったりする場合もあります。
ただ、リモートだとよほどのことでない限り、友人やネットワーク作りは
難しいと思います。
また私の大学院生活でもオンラインのユニットがありましたが、
資料と音声だけで自宅で受けるのって集中が難しく飽きがくるので
満足度の低いユニットの一つでした。
またそれには学校で授業した経験があったから余計ネガティブバイアスがあるのかもしれません。
実際にキャンパスで授業を受けると、前後で友人と課題について話したり交流したりと
そういう思い出もあるので、それがなくなってしまうのは残念だという気持ちがありました。
もし将来、私が仕事をしながらさらにコースをとりたい。という場合は、
オンラインはありがたい選択肢になるかもしれませんが、
文化を学んだり、交流も目的である場合、キャンパスで受ける内容が多いほうが
満足度が高くなると思います。
on campus (キャンパスで授業を受ける)
off campus (オンラインで授業を受ける)
と表現されるので確認してみましょう!
オーストラリアで白人学生との学生生活を想像している

オーストラリアで白人の友人を作りたい~!と思っている方は、
ちょっと待ってください。
そもそも、【白人】の友人というような表現で書くのすごく嫌なのですが、
一応注意点としてあげたいと思います。
最近の英語の教科書はかなりテコいれされているので変わっているようですが、
私が中学生の頃の英語の教科書は
英語=アメリカ人=白人 みたいな教材が多く
いまのようにNetflixが普及する世の中でなかったので、
白人メインのハリウッド映画やDVDを目にする機会が多かったのは事実です。
そして日本にくるALTの先生もCaucasianと言われる白人バックグラウンドの方が多いので、
留学=白人の学生たちと交流みたいな図がまだまだ浮かんでしまう方もいるかもしれません。
もしそれを期待すると大きく裏切られる可能性があります。
オーストラリアは特に移民国家、かつ留学産業も栄えているので、
インド出身の父、母を持つ、オーストラリア人、
中国出身の父、母を持つ、オーストラリア人、
中学校、高校、大学とオーストラリアで通った香港人、
高校、大学をオーストラリアで通ったベトナム人、
などといろいろなクラスメイトにあってきました。
結論:学生のバックグラウンドはバラバラです!
特に注意は永住権申請につながる学部
もう一つは入学希望の学部に注意することです。
年度や学部によっては留学生の方が多い、という事態も発生します。
そうはいっても
大学院のコースもバラバラなのでほぼ現地の学生しかいないコースもあれば
留学生が多いコースもあります。
そして、もちろん永住権申請につながるコースは留学生が多いです。
特にオーストラリアではグループ8の大学に注意が必要です。
グループ8とは、オーストラリアの主要な大学8校から成る大学連盟です。
この所属大学だと権威主義の傾向がある中国からの留学生が特に増える傾向があります。
Group 8 : オーストラリア国立大学、シドニー大学、メルボルン大学、
ニューサウスウェールズ大学、クイーンズランド大学、モナシュ大学、
西オーストラリア大学、アデレード大学
ただメリットとしては留学生の多い学校は
留学生向けのスペシャルアクティビティーや補助クラスがあるので、
留学生でも授業についていく、現地と馴染めるようにサポートするシステムを
受けることができます。
大学院留学の費用について計画をたてる

メリットの方で、大学院の期間外は自由に就学でき、
就業中も働くことができると書きました。
私も大学院中に仕事をしていたので、これは事実なのですが、
ただこれに期待しすぎないほうがいいことも伝えておきます。
なぜなら授業がスタートすると本当に課題が忙しく、アルバイトをする暇も
惜しいと思うことになると感じるからです。
特に、私は大学院をスタートする前から同じ仕事をしていたので、
時間を確保することですでに慣れた環境で働くことできました。
ただ大学院も新しい環境で、さらに働く先を探すというのはそんなに簡単なことではないので
オーストラリア大学院入学と同時にオーストラリアにはじめて来る予定であれば、
始まってから次にくるお休みまでは、就労については考えられないかも、と
費用の算段をゆとりをもってしておく方が安心だと思います。
まとめ
以上が、オーストラリア大学院留学を経験して思う
オススメ理由と注意するべきポイントの数々です。
いろいろ大変なこともありましたが、最初に書かせて頂いたように
大学院通って本当に良かったと思っています。
親の説得、費用、期間、コースなどいろいろと悩むことも多いかもしれませんが、
この情報が少しでもヒントになれば幸いです。